まだ外国語で消耗してるの?(という名のシリコンバレー旅行記)
1. 英語について最近言われていることと個人的な見解
また、よく聞くのが
「英語ができたほうが年収が上がる」
という話ですが、あれは逆です。
年収の高い人が、英語ができるだけです。
英語より年収に結びつくものはあります。
LINE株式会社 上級執行役員の田端 信太郎さんも、こう言っています。
いいですか?皆さん。企業が人を採用する理由はその人しか持ってない技術・ノウハウ・知識を取り込むため。コイツは理解の範疇だな、と思われた瞬間にTOEIC満点でもハーバードMBAでも「退屈」。いかに面接官を良い意味で脅せるか?が大事。https://t.co/NZjghqt5BI
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2016, 1月 23
2020年東京オリンピックがあるから話せたほうがいいって?
ライフネット生命の岩瀬 大輔さんは
Do you need help?
Where are you going?
By the way, where are you from?
How long are you staying?
Enjoy Tokyo!
の5つさえ覚えていればいいと言っています。
ただ、これも、僕に言わせれば
「メイ アイ ヘルプ ユー」
の一言だけでいいです。
あとは、ジェスチャーでなんとかなります。
それってもう、外国語というか
「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んでいけ!」
と同じレベルじゃないですか。
そして、言語の壁は、いずれ技術が解決します。
「英語はただの道具。英語を使って何ができるのかのほうが大切」
というのは、これまで本当でした。
これからは
「英語を使う使わない関係なく、自分が何を人々に提供できるかが大切」
になります。
活躍してる日本人のベンチャーキャピタリスト、ヒロ前田さんは、先日
「僕がもし、今16歳だったら、この先に起こり得る機会を見据えて何を勉強して、どんな経験を積んでいくか」
というテーマの記事を公開しました。
まとめると
・大学に行こう
・プログラミングをしよう
・1つの学問を専攻しよう
・伝える力を身につけよう
・英語を身につけよう
ということです。
僕がいま、16歳だったら。
16歳だったら、それがいいのでしょう。
ただ、もし、あなたが20歳だとしたらどうでしょうか?
24歳で社会に出るとすると、16歳に比べて、持っている時間は半分です。
その時に、果たして本当に英語に時間を使うことが有意義なのでしょうか?
英語は、日本人みんなが義務教育でやることです。
アメリカ人の赤ちゃんも英語を話すことができます。
そして、いずれは技術が解決するものです。
そういう前提で、英語を学ぶことが、あなたにとって、果たしてどれだけプラスになるのか?
少なくとも、英語ができるだけでは、差別化できません。
ただし、英語ができなくても、差別化できる人はいるのです。
そのために必要なのが、先ほど前田さんが紹介した
「プログラミング」と「専攻の学問」です。
2. シリコンバレーで体験したことと感じたこと
結論からお伝えすると
「英語ができるだけでは、シリコンバレーに行っても思い出づくりしかできない。」
ということです。
これはY Combinatorという世界トップクラスの起業支援組織のオフィス前で撮った写真です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Yコンビネータ_(企業)
看板の右側にいる、黒いシャツを着ているのが、PartnerのGarry Tanさんです。
Garryさんは、立ち上げた企業にY Combinatorから投資を受け、サービスを成功させ、その企業をTwitter社に売却した経験のある方です。
https://www.linkedin.com/in/garrytan
彼が伝えてくれたのは、大切なことに集中しようということでした。
「Write Code and Get Users. That's it.」
(コードを書き、ユーザーを獲得しよう。それが全てだ。)
これ以外のことに時間を使うのはやめようという話でした。
なぜ、話がそんなに抽象的だったのでしょうか?
それは、恐らく、私たちのアイディア・プロダクトが未熟だったからです。
続いてこちらはGoogle本社での写真です。
Googleのグッズを売っている売店で買い物をした後、オフィスの入り口で撮りました。
この写真にいたっては、右下の青いシャツを着ているGoogle社員の方、そして左隣の美人の横にいることで、なんとか目立とうとしている自分が必死です。
最後に、スタンフォード大学のティナ・シーリングさんのお部屋を訪問して、お話を聞かせていただいたときの写真です。
ティナさんは、このベストセラーの著者として有名です。
写真の後ろの壁には
「Entrepreneurs do much more than imaginable with much less than seems possible」
と書いてあります。
「起業家は、可能だと思われるよりもずっと少ない資源で、想像可能なことよりずっと多くのことをする」
という意味ですね。
この時も僕は一番端ですね。
偉い人の近くに行くのは気が引けますが、端っこならそんなことを気にせずに目立つことができます。
このとき、ビジネスプランを話したメンバーに対するティナさんの反応は
「Super !(素晴らしい!)」
の一言でした。
僕が、これら3つの場所で感じたことは、高いレベルのプロダクトがないと、話にならないということです。
もちろん、僕たちと会ってくださった方々は、みんないい人でした。
アドバイスもくれました。
ただ、自分のレベルが低すぎました。
この旅の後、メンバーの三橋さんはmana.bo(マナボ)というサービスをつくり上げます。
「2013年4月にサイバーエージェント・ベンチャーズから3,800万円の出資を受け2014年4月からは株式会社ベネッセコーポレーションと共に『リアルタイム家庭教師』を共同で運営。2014年9月にベネッセホールディングスなど3社を対象とし総額約3.3億円の第三者割当増資を行いました。」
今ではこんな会社になっています。
そう、三橋さんは当時考えていたサービスを今でも育て続けているのです。
これが三橋さんと僕の圧倒的な違いです。
3. 「外国語から学生を解放し、プログラミング学習環境を向上させる」というプロジェクトについて
じゃあ僕は今、何をやっているのか?
一言で言うと、
「日本のスタートアップシーン(起業・ベンチャー)の活性化」
です。
まずは身近なところから始めようと思い
「WasedaStartup」
という活動をしています。
活動内容は3つあります。
1. イベントの開催(先輩起業家や経営者と、起業に興味のある学生のランチ会など。)
2. オンラインコミュニティの運営(facebookのグループチャットがあり、スタートアップ関係のイベント・インターン情報の共有や、新しいビジネスについての意見交換などが行われています。参加希望者はお気軽にご連絡ください!)
3. 大学への提言(いま、最も注力している企画です。)
(他大学の方で「自分の大学で先輩起業家・経営者と学生のランチ会を開催したい」という方は、ぜひ私にご連絡ください。学生を集めていただければ、来てくれる先輩社会人を探すお手伝いをします。)
ここからは
「3. 大学への提言」
のお話です。
私たちは、3つの提案をしています。
https://www.facebook.com/WasedaStartup/
実はこれが現実になるかどうかは、早稲田の学生と職員の投票にかかっています。
早稲田の方は、応援お願いします。
投票方法も先ほどのfacebookページに載っています。
SNSでもシェアしていただけると嬉しいです。
ではでは、みなさんお元気で!